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なつき
研究者3児の父
特許出願30件以上の研究者。保育士の妻と3人の子どもを育ててます。世界の教育論文やビジネス経験を基に、学力と非認知能力を同時に育てていく方法を模索してます。

    幼児教育の重要性|塾に通わせても遅い!学力格差は幼児期から始まる

    幼児教育ってお金持ちの家庭がやることでしょ?
    と思ってませんか?

    高い知育おもちゃ買ったり、英語を習ったり。

    実は貧乏な家庭こそ幼児教育は実践すべきなんです。
    なぜなら、頑張れば経済格差の影響を乗り越えられる時期だからです。

    理由は3つあります。

    • お金がかからない
    • 青年期の教育より効果が大きい
    • 親の努力でなんとかなる

    つまり、経済格差は関係なく、親次第です。

    本記事では、有名な幼児教育研究を紹介しながら、「幼児教育の重要性」をご紹介します。

    この内容を理解して、正しい方向に幼児教育することで、子供を成長させましょう!

    目次

    執筆者:なつき
    研究者&教育支援会社

    3人の子に通信教育教材、オンライン英会話を教育。長女は朝6時から主体的に勉強する子に育ちました。

    執筆者:りり
    経験17年保育士

    保育士の知識を生かして3人の子を教育。非認知能力を伸ばすことを大事にしてます。英語と中国語のトリリンガルを目指してます。

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    幼児教育の重要性を研究結果から解説

    幼児教育の重要性を研究結果から解説

    3、4、5歳の2600人と、その保護者を対象として、読み書き・音韻的意識・語彙量検査などを行った大規模な調査があります。この調査は、現在の幼児教育の基盤として、あらゆるところで参考にされています。

    研究者は元お茶ノ水大学、現在は筑波大学の内田伸子先生です。
    知る人ぞ知るって方です。

    リリ
    保育士の研修でよく名前が挙がります!
    内田伸子先生の本はこちら

    それでは早速結果を見てみましょう。

    世帯年収と語彙量は相関がある

    3歳~5歳児の下記能力を調査しています。

    • 読み
    • 書き
    • 語彙

    世帯年収の影響はこの通りです。

    世帯年収の影響

    • 3歳、4歳の読み書き能力に関係あり(年収高い方が優位)
    • 5歳の読み書き能力には関係ない
    • 3~5歳の語彙量と関係ある(年収高い方が優位)

    年収が高い家庭のほうが語彙量が高いです。語彙量は国語に限らずあらゆる学力の基礎となる能力ですので、5歳時点ですでに差がついていることになります。

    でも安心してください。世帯年収が直接の要因ではありませんので。
    これは下の方で説明します。

    習い事の影響は小さい

    世帯年収の多い家庭では習い事をしている割合が多いので、習い事が能力に与える影響についても調査されています。

    結果は、

    習い事の影響

    • 読み・書き能力との関係はない
    • 語彙量との関係はある(習い事してた方が優位)
    • 習い事の種類と語彙量は関係ない

    つまり、どんな習い事をしても「語彙量」は上がる傾向だということ。
    「なぜ語彙量が上がる?」かは下記のように説明されています。

    習い事の中身と語彙量が関係するわけではなく、習い事をすることで、幼稚園や保育園とは別の子供や大人と出会う機会が増えてコミュニケーションの機会や多様性が増すため

    筑波大学 内田伸子先生

    たしかに、価値観や属性の違う人は、話す語彙も違うので、たくさんの言葉を吸収できるチャンスがありそうですね。

    自由に遊ばせる幼稚園、保育園の方が語彙量が高くなる

    下記の2つの教育方針を比較しています。

    • 自由に遊ばせる時間が長い幼稚園、保育園
    • 文字、計算、英語などを一斉教育している幼稚園、保育園

    この2つ比較すると、子どもを自由に遊ばせる時間が長い、「子供中心の保育」をしている幼稚園、保育園に通う子供の方が語彙量が高い傾向

    一方、読み・書きの能力は変わりませんでした。
    (同時に調査された韓国でも同傾向)

    文字や計算は子供の遊びの中で学ぶものであって、一斉教育で大人に教えられるものではない

    筑波大学 内田伸子先生

    親の教育スタイルで読み・書き・語彙量が変わる

    2つの教育スタイルと子供の能力を比較しています。

    教育スタイル

    • 【強制型】命令や指示が多いスタイル
    • 【共有型】子供の自主性を大切にして、共に楽しむスタイル

    結果は、世帯年収に関係なく、【強制型】では読み・書き・語彙量はすべて低く、【共有型】ではすべてが高い傾向でした。

    2つの教育スタイルの特徴

    【強制型】の特徴は下記の通りです。

    • 言ったとおりに動かないと気が済まない
    • 考える余地を与えない、指示的
    • 悪いことをしたら罰を与えることが多い
    • ほめる・はげます・ひろげる、が少ない

    結果、子供は親の指示を待ったり、顔色をうかがったりして、主体的な行動が取りにくくなります。

    ナツキ
    ギクッ!
    結構やってるかも。

    上記の行動を全くやるなと言うわけではなく、時にはしつけのために怒ることも必要です。要はバランスが大事ということですね。

    【共有型】の特徴は下記の通りです。

    • 子供に合わせて柔軟に調整する
    • 考える余地を与え、援助的なサポートをする
    • ほめる・はげます・ひろげる、が多い

    子供は遊びに熱中して、主体的に考えて、自主的に行動するようになります。

    リリ
    まさにAI時代に求められる素養だね!

    強制型と共有型は世帯年収に影響する

    偏差値68以上の大学を卒業して弁護士や医師になった息子、娘を持つ親の、幼少期の教育スタイルを調査しています。

    高学歴の家庭は【共有型】が多く それ以外の家庭は【強制型】の比率が多いという結果。

    実際にどんなことに注意を払っていたかと言うと、

    • 思いっきりあそばせること
    • 共に遊ぶこと
    • 好きなことに集中して取り組ませること

    うんうん、参考になります。

    長女
    でもなんで、幼児期の接し方が大人になるまで影響するんだろうね?

    私は、親から放置されて育って、反面教師として感じるんだけど、

    自分が熱中してることを認めてくれて、応援してくれることで「達成感」が増すし、認められてることでグッと「自己肯定感」が高くなる。

    そして、自己肯定感が高いから自信をもって物事に取り組めるし、失敗しても親が励ましてくれるから、また挑戦できるし、極端に落ち込まない。

    こうやって小さな成功体験を積み重ねていくことで、何事にも前向きに取り組む素養が育ったんだと感じます。
    (繰り返しですが、私は真逆のスタイルで育ちましたw)

    反対に私は、共有もされなかったけど、強制もされなかったので、何事も自分で考える「自主性」と、人のせいにせず自分で責任を取って「頑張る力」がついたと思います。

    【強制型】の親で育ったら、何か不都合なことがあったら、親のせいにしてしましそうです。

    教育スタイルは小学校の学力にも影響する

    【強制型】で育った子供よりも、【共有型】で育った子供の方が国語学力が高いという結果でした。

    読み・書き・語彙量が高かったことが影響したためですね。

    なんとなく、ガリガリ勉強させてる家庭の子供のほうが、学力は高くなりそうなので以外でした。

    でも、実際に行動に移そうとすると【共有型】って難しいですよね?
    ついつい、指示出しちゃいます。

    幼児教育で重要なことは世帯年収よりも教育スタイル

    世帯年収による学力格差は新聞やマスコミでたびたび取り上げられますが、なぜ?格差ができるのか?なぜ幼児教育は重要なのか?までは説明がありません。

    今回の研究結果から、世帯年収と学力格差の真実は、世帯年収が低いと【強制型】教育スタイルになりやすく、世帯年収が高いと【共有型】教育スタイルになりやすいことに起因するということが分かります。

    つまりは、世帯年収が低くても、【共有型】教育スタイルを取れば、しっかりとした幼児教育ができるということ。

    そして、習い事こそお金はかかるものの、中高生の塾と比較すれば安いものですし、その効果が大人になるまで続くと考えれば、世帯年収が低くても頑張れますよね。

    つまり、世帯年収が低い家庭こそ幼児教育をすべきです!

    AI時代には【共有型】教育スタイルが良い

    すでにチェスや将棋では人間よりもAIの方が強く、人間の価値が問われる時代になってきました。

    そんな時代では、指示されたことを効率的に要領よく実行する能力はAIに奪われ、人間は、AIにはできない創造的なことを生み出していかなければいけません。

    子供が大人になる20年後に求められる人材は、いわゆる偏差値が高い人材ではなく、自ら考え判断することができる人材です(偏差値が高ければなお良し)。

    そんな、人材に育てるためには【共有型】教育スタイルが望ましいのは明白です。

    【まとめ】経済格差を乗り越えるために幼児教育は重要

    【まとめ】経済格差を乗り越えるために幼児教育は重要

    幼児教育は世帯の経済格差を乗り越えるために、最も効果的で重要なアプローチです。

    一方で、世帯年収の低い家庭は、この記事に興味を示しませんし、考えようともしない、という壁が存在するのが事実です。

    なぜなら、私の親がそうだから。

    お金がない家庭は、明日のお金を心配することで頭が一杯で、「良い子育てをしたい」と考える時間が少ないんです。経済的余裕があり、生活に不安がなくなってはじめて、考えられることです。

    それでも、子供をほめ、はげまし、ひろげるという手法はお金がかかりませんので、チャンスはあります。

    この記事で1人でも幼児教育の重要性を理解して実践して、幸せな子供が増えることを願って、終わりにします。

    最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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