高橋渉

高橋渉

高橋渉(なつき)は、「いちごドリル」「おうち教材の森」のサイト運営者でARINA株式会社代表取締役です。すべての記事、内容に責任を持っています。

おうち教材の森では、3人の子どもに試した通信教育教材オンライン英会話をレビューしています。教育に関して、世界の教育論文を200報以上を読み世界の教育トレンドを勉強、育児本や保育士の妻のアドバイスを聞いて子育てを実践しています。子育て世代の生活や教育について発信するInstagramのフォロワーは4万人以上です。

これまで試した幼児の通信教育教材は10以上、オンライン英会話は5つ以上です。全て、メリット・デメリットを含めて公式サイトにはない情報を提供して、読者様の選ぶお手伝をしたいと思っています。

【2021年人気】先輩夫婦が選んだ|幼児通信教育教材10社を比較
たくさんの通信教育教材を試してます

経歴

大学時代は自閉症の子どもと触れ合うサークルを通じて、子どもと遊ぶ楽しさと難しさを学びました。結婚後、3人の子どもに恵まれ、保育士の「りり」と子育て奮闘中。中学受験を目指してほしいと密かに考え、密かに準備中です。本業は企業(東証1部)の研究者で、個人でARINA株式会社(国税局経済産業省)を立ち上げ、子育て支援を行っています。これまで取得した特許(前職)は日本で31件、米国4件、ドイツ3件、中国2件。2024年中部地方発明表彰・文部科学大臣賞2024年愛知発明奨励賞を受賞。ファザーリング・ジャパンの会員で会社生活と子育ての両立を普及させるべく、活動しています。

代表的な執筆記事

幼児の通信教育教材

オンライン英会話

教育に対する考え方と参考論文

幼児教育は最も効果の高い教育だと確信しています。だからこそ、幼児期の教育をもっと普及させたいという思いがこのサイトを運営する根幹にあります。幼児教育が効果の高い理由は2つあります。人の構造的な面と、経済的な面です。構造的な面では、有名なスキャモンの発達曲線1)を信じており、脳神経系の成長は5歳で9割完成するという医学的知見に基づいて、幼児教育の重要性を支持してます。実際に育児放棄された3歳児の脳の大きさが、通常家庭よりも小さいという研究結果2)があります。つまり、3歳までの接し方で脳の大きさが変わるかもしれないというものです。また、これはノーベル経済学者のジェームス・ヘックマンさんのペリーの就学前研究3)やアベセダリアンプロジェクト4)においても、幼児教育をすることで、大人に至るまでの長い将来、良い影響を受け続けるという結果もあります。他にも、高所得者層と貧困層で、子どもに浴びせる言葉が3000万語以上も差があり、それが発達に影響するという研究もあります。これらは海外の結果ですが、日本でも子どもの環境によって語彙に差が出る研究があります6)。これら様々な研究によって、幼児教育は社会で成功するために重要だと考えてます。そして、私も含めてはじめて子育てする家庭が、自力でこれら研究を生かした子育てをするのは現実的に不可能だと思います。子どもが生まれて忙しい時期に、子育てと並行して、これだけの知識と実践を行うのは、無理です。

そこで、幼児の通信教育教材の登場です。今の通信教育教材はどの教材を取ってみても、上記のような知見が盛り込まれてます。例えば、こどもちゃれんじであれば、幼児教育で有名な内田伸子先生が監修したおもちゃが特徴ですし、ポピーは脳科学の知見をもとに作られてます。なので、幼児教材はもはや、「どの教材が良いか?」という議論は終わって(どの教材も素晴らしい)、「どの教材がぴったりか?」で選ぶ時代です。「どの教材が良いか?」って言うのは、モンテッソーリ教育がい良いか?シュナイター教育が良いか?という議論と一緒で、どっちも素晴らしいけど、子どもや親の考えに合う教育法を採用すればいいよね。って感じでだと思ってます。

また幼児教育の素晴らしさのもう一つの点は、費用対効果の高さです。上のように幼児教育の効果は疑いようがなく、幼児期に「学ぶ習慣や楽しさ」を知れば、一生学び続ける素養ができます。なのに、通信教育教材の費用は数千円。子育てに総額1000万円以上かかることを考えると、安すぎます。もちろん幼児教室に通えば月数万はかかりますが。なので、日本の通信教育教材は費用対効果がすごく高いと思っています。

こんな考えのもとで、少しでもぴったりな通信教育教材を選ぶお手伝いができれば良いな、という思い出サイトを運営しています。

参照文献

  1. スキャモンの成長曲線
    RICHARD E. SCAMMON, Ph.D. (Med.Sc.); MEREDITH B. HESDORFFER, M.D.”GROWTH IN MASS AND VOLUME OF THE HUMAN LENS IN POSTNATAL LIFE” Arch Ophthalmol. 1937;17(1):104-112.
  2. 育児放棄された子どもの脳が育たないという研究結果
    Bruce D. Perry.”Childhood Experience and the Expression of Genetic Potential: What Childhood Neglect Tells Us About Nature and Nurture” Brain and Mind volume 3, pages79–100(2002)
  3. 幼児教育で非認知能力が高くなる研究結果
    James Heckman. “Understanding the Mechanisms through Which an Influential Early Childhood Program Boosted Adult Outcomes” AMERICAN ECONOMIC REVIEW VOL. 103, NO. 6, OCTOBER 2013(pp. 2052-86)
  4. アベセダリアンプロジェクト
    FlavioCunhaJames,J.Heckman,LanceLochner,Dimitriy V.Masterov, (2006). “Interpreting the Evidence on Life Cycle Skill Formation” Handbook of the Economics of Education,pp697-812
  5. 3000万語の格差について
    Dana Suskind and Kristin Leffel. “THE THIRTY MILLION WORDS PROJECT: A RANDOMIZED CONTROLLED PILOT”
  6. 育て方・環境で語彙が変わる研究
    内田伸子. 学力格差は幼児期から始まるか?(2017)
育児本もたくさん読みました
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