世の中、答えがない問題にあふれていますばかりですね?この問題をどうやって解いていったら良いでしょうか?
という問いについて考えます。
結論は、下記のツイートの通りです。これを深堀りしていきます。
また、「答えのない問題」というキーワードをgoogleで検索すると、「答えのない問題を解く力が大事」「これから求められる」「答えを出すんじゃなくて考えるのが大事」と書いてあって、当たり障りのない回答で、抽象的だなと思ったので、私の経験を基に具体的に書きます。
答えのない問題は答えを作る人が勝つ
答えのない問題は解こうと思ってはダメで、答えを作るんです。なぜなら、答えがないから答えを見つけようと思って、一生懸命考えても無駄。答えを作るために一生懸命考えるんです。
ちょっと何を言ってるか理解できませんね。
例えばインフルエンサー。どうやってインフルエンサーになれば良いかなんて、教科書的な答えはありませんよね。テクニックはあるかもしれないけど。
じゃあどうやってなるかと言うと、自身をブランディングしてインフルエンサーとしての自分を作っていく訳です。答えを作っていく。
もう1つ私の新規製品を立ち上げる話。
今の時代、趣向が多様化しているので良いものを作っても売れるわけじゃありません。それでも、マーケティング手法などを使って、できるだけ売れそうな商品を作ります。
でも最後は、有名な人に宣伝してもらったり、地道にモニター販売したりして答えの「売れる・儲かる」に近づけていく。要は、「売れる・儲かる」までロジカルに出来るだけ近づいて、あとは「売れる・儲かる」を作っていく訳です。
作る意味が分かりましたか?
答えのない問題は100点じゃなくてもいい
答えをつく時に100点を目指して悩んでいると、出遅れるよ。という話。頭の良い人ほど、陥る思考です。
例え新製品開発の例をまた出すと、100点になるまで待ってたら、売れる時期を逃しちゃうんです。だから、80点でも市場に出して反応を見ながら100点に近づけていく。
でも、日本の学校教育に染まって、答えのある問題で100点を取ることを良しとしてきた人は、答えのない問題も100点を目指して頑張るんです。そして木を見て森を見ずで、気付いたらタイミングを逃してる。
答えを作る人が儲かる
googleはITインフラを牛耳ってて、自分の都合の良いようにルールを変えます。つまり、答えを自分の都合の良いように作って儲ける。
GAFAは全部そうですね。ルール(答え)を作る企業が儲かる。
他にも、環境規制や自動車に関する国際ルールなど、国際的なルールを作ることを「標準化」と言います。欧州なんかは自分たちの都合の良いように「標準化」して、利益を挙げるのが得意です。日本は不得意。
次はもう少し具体的な話。
私が新規事業を立ち上げる時に、新しい事業なのでもちろんうまくいくか分からない。でもやりたいから、マーケティング手法とか色々使ってそれらしく理由付けして役員まで持ってく。
そして、お金や人を付けてもらって新規事業をはじめるんですが、この過程が答えを作っていく過程ですね。
いやらしい言い方をすると、自分は利益をあげられると信じてるから、たいした根拠のない理由を並べてやりたい方に答えを作ってく。
そして、答えのある問題を解くのが上手い人を部下にする
私が作ったレールに沿って、部下たちが働きます。部下たちは、「〇〇を調査して」「〇〇の設計を見直す」という答えのある問題を解きます。みんな答えのある問題を解くのは上手だから。
で、評価されるのは私。なぜなら、新規事業を立ち上げたいなんて言う人(答えのない問題の答えを作っていく人)なんていないから。
答えのある問題を解く人は代わりがたくさんいる。辞めても代わりを雇えばいい。でも答えのない問題の答えを作る人はほとんどいない。
これからの時代は答えがない問題を扱える人が生き残る
冒頭のツイートでも書いた通り、答えを解く人材は消耗戦です。代わりがいるし、AIが解けるようになったら人材すらいらなくなる。
すでにRPAなんかで単純な事務作業はなくなっていく方向です。
一方で、AIにはできない問題を解く人、作る人の価値が上がる。
子供は、答えない問題の答えを作る人であって欲しい
上で書いた通り、答えのない問題を扱える人が求められます。なのに、日本の子育ては未だに偏差値至上主義で、上の命令に忠実な人材を作ってる。
バブル前までなら、良いものを作れば売れたので、上の命令を聞いて、答えのある問題を24時間解き続ける人が重宝されましたが、時代が変わりました。そして、子供が大人になる20年後はもっと変わります。
でも、多分ほとんどの親は偏差値至上主義をやめないでしょうね。日本人って自分で判断する力が弱くて、右へならえなので。
実は文部科学省は未来に向けて対応してる
教育指導要領を見れば分かりますが、文部科学省は「答えのない課題を扱える人材」を育成するために努力してます。でも、ほとんどの人は気付いてない。
それに、現場の先生が対応できるかも疑問。社会に出たことないのに、教えられない。もし私が先生だったら、「答えない問題を扱う」の本質を絶対理解できない(笑)ビジネスの最先端で戦ってるから理解できただけだから。
じゃあ、どうやって子供を育てよう
基本戦略は非認知能力を育てつつ、その土壌の上に学力を育てる。詳しくは別記事で書きます。非認知能力については下記記事をお読みください。
6歳長女には、勉強はそれなりにやらせていますが、それ以上に目一杯遊ばせています(外遊びや工作など)。そして、声がけは物凄い考えています。
- コンビニまで電信柱何本あるかな?
- ドラックストアの食材売り場はなんで一番奥?
- ハチって羽小さいのになんで飛べる
の様な感じで、答えのない問題を考える力を養っています。早期教育も時間があれば悪くないかなと思ってますが、フルタイム共働き子供3人なので、非認知能力向上に力を注いだほうが良しと判断してます。
それに、私自身、高校まで赤点で追試受けるほど勉強してませんでしたが、今では東大卒の部下もいます。
ケースバイケースですが、片や必死で勉強して東大、片や全然勉強してなかったけど「答えのない問題を扱うのが得意」で、後者のほうが社会的評価されてる現実を見てるので、限られた時間の中でガリガリ勉強させるモチベーションもあまりありません。
もし私が24時間、子育てできるなら学力もガンガン高めながら非認知能力も高めたいです。現実的にそれは出来ないので、妥協案ですね。
【まとめ】 答えない問題の答えを作る人が儲かる
ちょっと煽ったタイトルでしたが、言いたいことは「学力だけ育ててもダメで、学力をどう使うかが大事」ということ。
刀ばっかり磨いて切れ味良くても、実践で使えなかったら戦いに負けちゃうよ。
そして、答えを1番はじめに作った人が儲かります。
一方で、私のまわりでも、盲目的に学校の点数や学力に拘っている人が多いので、世の中そういう人が多いかな、と思って、自身の経験を基に問題提起してみました。
以上、おわり。