小学生でも分かるヘックマン教授の研究【グラフ8個で解説】

    ノーベル経済学賞を受賞した ジェームズ・ヘックマン教授は「ペリー就学前プロジェクト」という彼の有名な研究において、「非認知能力の重要性」と「幼児教育の重要性」に火をつけた人です。

    「幼児教育すると年収が上がる」というデータがあります。

    ヘックマンさんの研究が世界の幼児教育に火が付いたと言いても過言ではありません。 もちろん日本でも、文部科学省の方針や育児本で紹介されています。

    そのヘックマンさんの研究内容を知ることによって、「なぜ?非認知能力が大事なのか」や「幼児教育の重要性」を根本から理解しましょう!

    きっと、今まで以上に幼児教育に熱が入るはずです!

    この記事では、他のサイトで難しく書かれている研究内容を、小学生でもわかるようにかんたんに書きます。
    なぜなら、みなさんに知って欲しいから。

    「非認知能力ってなに?」って方は、まず下記記事をお読みください。

    タップできる目次

    ジェームス・ヘックマン教授の驚くべき研究結果!

    ジェームス・ヘックマン教授の驚くべき研究結果!

    有名な研究は2つあります。

    • ペリーの就学前プロジェクト
    • アべセダリアンプロジェクト

    結果は同じで「幼児教育と非認知能力の重要性」が示されています。

    • 児期の教育は、就学期のみならず大人になっても強く影響する
    • それは非認知能力が高まる結果

    以下、詳しく掘り下げます。

    まずはペリーの就学前プロジェクトかんたん解説!

    STEP
    チームを2つに分けた

    アメリカのペリー幼稚園で、低所得者層のアフリカ系米国人を対象に
    ①幼児教育をするチーム
    ②幼児教育をしないチーム
    に分けた。

    STEP
    片方のチームにだけ幼児教育を実施

    ①毎日2時間半の授業
    ②週に一度家庭訪問での指導

    STEP
    チームの成長を比較していった(現在継続中)

    【評価項目】
    ①IQ
    ②犯罪率
    ③40歳時点の年収
    など

    幼児教育をした結果は?

    結果を見てみましょう。(Perry Preschool Project)

    結果①【朗報】幼児教育で基礎学力は向上

    「幼児教育でIQが上がる」結果は、子育て世代にはとても励まされる結果ですね。

    でも残念ながらは、幼児教育で上がったIQは元に戻ってしまうんです。

    下記グラフは幼児教育を行った子供と行っていない子供のIQを年齢別に比較した結果です。

    つまり、「幼児教育で一時的にIQは上がるけど、10歳くらいになるとその差はなくなるよ」ってことです。例えば、3歳で平仮名を教えても10歳くらいではみんな平仮名書けるよね?ってイメージです。

    でも、はじめのグラフをよく見てください。14歳児の学力は上がっているんです。10歳のIQが変わらないのにおかしくありませんか?

    ヘックマンさんはこの矛盾を下記のように結論付けました。

    IQではなく非認知能力(やりきる力や粘り強さ)が上がった結果、学力が上がった。だから、幼児教育はIQを上げるというよりは、非認知能力をあげるために必要である。

    確かに、単純な頭の良さもありますけど、勉強に向かう姿勢や習慣が大事ですねよ。
    頭が良いけど、勉強しない人は「ポテンシャルがあるけどね」みたいな言葉を使われたりしますもんね。

    結果②【朗報】勉強に意欲的になる!

    幼児教育は5~6歳程度で終了しています。

    つまり、幼児期に行った教育が中学生、高校生世代の勉強する意欲にまで影響が出る

    これは、幼児期にIQが上がった結果、就学はじめの勉強が分かるようになって、「私、勉強できるかも」って気持ちが生まれたからですね。

    子供は特にはじめにつまずいちゃうと、苦手意識がついちゃいますもんね。
    その意識を取り戻すのは難しい。

    結果③幼児教育は40歳の経済力にまで影響する!

    幼児教育が年収にまで影響するという具体的なデータは衝撃的です!

    幼児期の行動が就学期に影響し、就学機をうまく乗り越えれば、社会人になっても安定するというこですね。

    幼児教育の効果を時系列でまとめました。

    1. 幼児教育によって非認知能力が育つ(やりきる力や粘り強さなど)
    2. 就学期に粘り強く勉強ができたり、困難があってもやりきることができ、学力が上がる
    3. 学力が上がった結果、安定した職業に就くことができる
    4. 高い非認知能力(規律性や協調性など)で仕事をうまくこなすことができる
    5. 結果、年収が上がる

    以上、かんたんにペリーの就学前プロジェクトの解説でした。

    ここまでのまとめ
    • 幼児教育で非認知能力と学力が上がる
    • その効果は将来の年収にまで影響する

    ヘックマン教授の計算。幼児教育は最高にコスパがいい!

    出所)Inequality in America: What role for human capital policies?

    ヘックマン教授は経済学者です。このため、幼児教育の経済効果を計算しています。上の図は年齢と教育にかける費用対効果の図です。

    年齢が若ければ若いほど、少ない教育資金で高い効果を得られる

    幼児期への教育投資が最もコスパが良く
    4歳児に1万円教育投資すれば、大人になると300万円‼分の価値になる!という結論です。

    つまり、「幼児教育で非認知能力を上げることは経済的にも重要」ということ。

    じゃあ、具体的にどんな幼児教育をすれば、非認知能力が上がるかは、私達が実践している教育法を下記記事にかんたんにまとめましたのでご覧ください。

    【まとめ】ヘックマン教授は幼児教育と非認知能力の重要性を研究で示した

    【まとめ】幼児教育で非認知能力強化は教育コスパ最高!

    子どもを社会で成功させたいと思うと、どうしても、「良い塾行かせたいとか」、「良い大学入れたいとか」、就学期の話になってしまいますが、幼児教育が大事です。

    人は、目先の損得には敏感ですが遠い将来の損得には鈍感なので、生まれたばかりの子の教育になかなか本気で取り組めないと思います。
    そんな時はヘックマンさんの研究を思い出しましょう♪

    最後にまとめです。

    • 幼児教育はIQや非認知能力が上がる
    • 幼児教育は就学期や社会に出てからも高い効果が得られる
    • 幼児教育は少額の教育費で高い効果を得られる

    ヘックマン教授の研究を育児本は誇張して書いてます【研究者視点】

    ヘックマンさんの研究は40年間追跡調査した点で素晴らしい実験であり、その成果が世界中へ与えた影響を疑う余地はありません。但し、育児本やネットの記事ではかなり誇張されて解釈している点があり、その点を研究者目線でお伝えします。

    【悲報①】平均的な子どもの能力が上がる証拠はない

    育児本を読む多くの人が、「平均的な子」もしくは「ちょっと優秀な子」を「劇的に優秀な子」にする方法を探していますよね?

    これに対して、ヘックマン教授の研究ターゲットはアメリカの貧困層です。

    もともと教育が受けられない貧困層の子どもに教育したら、学力が上がりました!という結果で、平均的な子をもっと優秀にできる証拠はなにもない。

    【悲報②】学力向上は非認知能力が要因である証拠もない

    ヘックマン教授は、「学力や年収が上がったのは非認知能力が要因だ」と結論づけていますが、非認知能力が要因である証拠はなにもありません。

    これは、非認知能力が要因であることを証明するのはかなり難しいので、しょうがないですが、「盲目的に信じるな」ということを言いたいだけです。
    私は「非認知能力が要因で学力や年収が上がった」と思っています。

    【悲報③】実験数が統計学的に少なすぎる

    調査した子供の数がすくなく、統計学的にはなかなか厳しい数です。現実的に、多くの子ども40年調査するは不可能ですしね。

    結局ヘックマン教授の研究結果を信じていいの?

    信じて良いです。理由は以下の通り。

    • どう考えても社会で成功するためには非認知能力は重要
    • 脳科学的にも幼児教育の重要性が分かってきている
    • 世界の教育、日本の教育ともに非認知能力重視、幼児教育重視の傾向

    結論は変わらないのに、なぜ面倒くさいことを言ったか?

    疑問をもつことが重要だからです。なぜなら、10年前は「ゆとり教育」が良いとされていて、みんなそれを信じてました。もしかしたら10年後は「非認知能力」が否定されているかもしれません。

    以上です。子育て一緒にがんばりましょう♪

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