令和時代の子どもたちの非認知能力を育てるための知識

近年、世界的の流れは「非認知能力をどう高めていくか」に注目が集まっています。
なぜなら、素晴らしい人生を送るために、これまで重視されてきた学力よりも影響力が大きいことが分かってきたからです。

でも、非認知能力自体が抽象的で数値化できないので、

「どう育てたらいいの?」
「実際に育っているか不安」と思いませんか?

なつきのアイコン画像なつき

「遊ばせるだけでいい」「好きなことをさせよう」と、よくサイトに書いてあるけど、具体的にどう実践していいのか分からないんだよ。

りりのアイコン画像りり

保育の世界では今までも「非認知能力」という言葉では表されてこなかったけれど、実践されてきたことが多いのよ

そこで本記事では

  • かんたん
  • 実践的
  • 論文のエビデンスも交えながら

の点を意識してまとめました!

この記事は、
世界の教育論文200報以上を読んだ研究者と
普段から非認知能力を意識している保育士の経験をもとに書いています。

5分で吸収!

頭の片隅に置いておいて損はない!!

あなたも読んだその日から即実践!

*そもそも非認知能力ってなに?って方は下記記事をどうぞ

タップできる目次

非認知能力を育てる8つの方法【実践方法もあわせて記載】

非認知能力を育てる7つの方法

非認知能力は普段の生活を通じて育ちます。

抽象的すぎるので、重要かつ、実践して良かった点を8つを解説します。

キャプション
  1. 3歳までの教育の大切さ
    →乳幼児期がいちばんのびる!
  2. 家庭での環境
    →親のかかわり方が大事であることを常に意識しよう!
  3. 愛情豊かで応答的な言葉のやりとり
    →たくさんの肯定的な言葉を投げかけよう!
  4. 健やかにのびのびとした環境
    →子どもが安心してチャレンジできる環境をつくろう!
  5. 好きなことを知る
    →好きなことをやるのがいちばんのびる!
  6. 選択肢を与える
    →親の役割は子どもに選択肢を与えること!
  7. 一緒に遊ぶ
    →楽しく遊んで好きにさせる!
  8. 継続して習慣にする
    →習慣化して継続力を高めよう!

①3歳までの幼児教育に力を入れろ!【貧乏な人必見】

教育系、脳科学系、心理学系のどの論文でも揃って幼児期が重要だと主張。なぜなら、

  • 人間は3歳までに脳の80%ができる
  • 乳幼児期に形成した性格や個性は、その後の人生に大きな影響を与える

とされているからです。

3歳までに脳の80%が形成される

3歳までに脳の80%が形成される
Childhood Experience and the Expression of Genetic Potential: What Childhood Neglect Tells Us About Nature and Nurture BRUCE D. PERRY (2002)

左が一般家庭で育った子。
右が育児放棄された家庭で育った子です。
脳の大きさが明らかに違います。

極端な例ですが3歳までの子育て環境が、いかに大事かわかります。

3歳までに非認知能力が高まるアプローチをしよう♪

乳幼児期に獲得した社会情動スキルは、その後の小学校、中学校、高校と自然と広がっていきます。

よりよい連鎖を生むためには、はじめ(乳幼児期)が肝心ということ。
知の連鎖。末広がり!!

そして、世界で現在もっとも認められている結論は
「3歳までの幼児教育にお金をかけるのが、いちばんコスパがよい!!」です。

就学期に「勉強しなさい」ではなく乳幼児期に自主的や集中力、自己コントロールできる力が育っていると、勉強に興味が持ちやすくなるようです。なにより親が楽ですしね!

でも、3歳過ぎちゃったんだけど・・・

次女のアイコン画像次女
私3歳過ぎたけどちゃんと教育された?
リリのアイコン画像リリ
安心して!
非認知能力は大人になっても鍛えられるから!
次女のアイコン画像次女
・・・

しかし、大人になってから思考を変えるのは大変です。
できる限り早い時期に取り組みましょう

②親のかかわり方が全てと言っても過言じゃない!

非認知能力は日々の生活の中で鍛えられますので、家庭では親や養育者が作る環境が大事です。

母親の学歴と子供の年収は比例する

子供の学力と母親の学歴に相関があるという研究があります。

子どもとふれあう時間が長い母親が、重要な役割を担っているということ。

最近はお父さんの育児参加も増えていますので、父親の影響も調査時より上がっているかもしれません。
つまり、家庭環境で学力や非認知能力が左右されるということです。

環境が大事な例は、他にも蔵書がたくさんある家庭の子どもは学力が高いという研究結果もあります。

③とにかく子どもと話すんだ!そうすれば頭が良くなる♪

非認知能力を育てる上で言葉はとても大切です。

なぜなら、様々な力は言語をツールとして学んでいくことが多いからです。

具体的には、好奇心を満たす「なぜ?」他者と相互理解する協調性など、言語が重要なツールになる非認知能力はたくさん想像できますね。他にも、3歳時の話す言葉の種類と9歳時の学力に相関があるという研究があります。 THE THIRTY MILLION WORDS PROJECT

では、どうすれば子どもの話す言葉が育つのか。下記のことを意識しましょう。

  • たくさんの種類の言葉で話しかける
  • 子どもと応答的な言葉のやり取りを意識する
  • 肯定的な言葉で話しかける
  • 子どもへ話しかける会話だけでなく家族の会話も同様に意識する

これを実践するための具体的な実践事例を紹介します。

実践方法
  • 夕食や入浴、就寝時に今日楽しかったことを伝え合う
  • なぜ楽しかったのか?次どうしたいのか?を聞いて会話をひろげる
  • 子どもの行動や要求を言葉で表し受け止める
  • 大人は子供に合わせず難しい言葉も使って子供の言葉の種類を増やす

子どもに話しかけることが成長につながりますので、乳幼児の時期から豊富な言葉でたくさん話しかけましょう!

りりのアイコン画像りり

よくやってしまうのが言葉の省略
「あれ取って」「そこにあるよ」「ワンワンだね」

りりのアイコン画像りり

「机の上にあるリモコンを取って」
「緑のノートの上にあるよ」「茶色の大きな犬だね」などと具体的に言葉を使うことを意識! 

これだけで格段に脳の発達にアプローチできます!

④ありったけの愛情を注ぎこもう!

愛情を与えることは、自己肯定感を高める上で大切なことです。
ほかにも親が愛情を与えれば、好奇心、集中力、ストレス耐性などが発達します研究論文はこちら

これは、心理学用語でいう「心の安定基地」ができるからで、子どもが無条件で安心できる場所があると、そこを基地として冒険に出かけることができます。つまりチャレンジできるようになります

心の安心基地をつくるためには
  • 子どもの存在を認める(いつも愛してるよ!)
  • 個性を認める(人と違ってもいいんだよ!)
  • 失敗した時に寄り添う(失敗は怖くないよ!)
  • ありのままの姿を認める
  • ふれあいを大切にする

人間は、チャレンジ→失敗→反省の試行錯誤の連続で成長していきます。その第1ステップのチャレンジする力を鍛えることは、様々な非認知能力と学力を育てることに繋がります。

生活に困らない環境があれば、大人も会社を辞めて新しいことにチャレンジできるのと一緒

⑤子どもの好きな遊びをさせよう

非認知能力は幼児期の遊びを通じて身につきます
この考え方は世界の研究論文の殆どに書いてありますし、NHKすくすく子育てなどでもよく言われています。

下記の研究は自由に遊ばせることの重要性が分かる研究です。

遊びのポイントは、(例えば知育おもちゃなど親の遊んでほしいものを)強制せず、好きなことをさせることです

なぜなら、好きなことであれば自然と頑張るからです!
好きなことは

  • よく考えて工夫する(想像力)
  • 失敗しても繰り返す(粘り強さ)
  • 自分で試行錯誤してうまくいくと自信がつく(自己肯定感)
なつきのアイコン画像なつき

たしかに仕事で人に指示されても頑張れないけど、好きな趣味は何も言われなくても頑張れる!

⑥選択肢を子どもに与えよう

そうは言っても、小学生以下の子どもは自分で好きなことを見つけられないので、親が選択肢を与えてあげる必要があります。

大事なことは、その子が興味を持ったことを自分で選ぶということです。

この観点で、我が家では子どもが好きなものを自分で選んで遊ぶことができるようにおもちゃを配置してあります。
(遊んでないおもちゃもありますが・・・)

これで、子どもが大好きで集中できる遊びの出来上がりです♪
時にはゴミ、、、いや廃材とテープとはさみさえあれば半日近く遊ぶこともあります。子どもの手にかかれば何でもおもちゃに早変わり!

就学期は自分で選ぶ行為が非認知能力を高める

なぜなら、自分で選んだこと、決めたことは「頑張ろう」と思うからです。この気持から、責任感や粘り強さややり抜く力が育ちます。

「ピアノやりなさい!」と言われてやったことより、「ピアノやりたいからやる!」の方が絶対がんばれますよね?

子どもが自分で「これやりたい!」と思える好きなものを見つけられること。自主性、好奇心、集中力、発展させる力・・・に繋がります。

⑦子供と一緒に楽しもう

ナツキのアイコン画像ナツキ
選択肢を与えても、おもちゃでなかなか遊んでくれない

子どもに親が与えたおもちゃや習い事を好きになってもらうためには、親が一緒になって楽しむことが大事です。

なぜなら、乳幼児期はおもちゃや習い事が楽しいよりも、親と一緒に楽しむ事が好きだからです。

例えば知育パズルの例。

我が家も知育パズルをやらせると頭が良くなるんじゃないかなぁという皮算用の下、知育パズルを与えました。
単に与えただけでは直ぐに飽きてしまうので、

  • できたね~(できてないけど)
  • ほら、こう組み合わせるとゾウさん♪ぱおーん♪
  • すごいすごい、ぱちぱち。ぎゅー(抱きしめる) 

と横について一緒に楽しみます♪
すると、子どもは楽しそうな遊びを真似る力があります。そこまでいくと自分から遊びを発展させていきます。

コツは下記のとおりですが、「これは違う、こうやって」と正しく遊ばせようとする人が多いですね。

  • 遊び方が間違っていても無理に修正しない(正しく遊ぶのが目的ではない)
  • 子どもの行動にリアクションをとる(子どもに感情が伝わるように)

まずは一緒に楽しんで、子どもが楽しいおもちゃだと認識したら、だんだんと正しいやり方や工夫する方法を教えてあげましょう!

⑧継続して習慣にしよう!

繰り返し教育すると習慣になります!
習慣づけて粘り強さや継続性を教育しましょう♪

我が家でも乳幼児期から毎日絵本の読み聞かせをしていましたが、

  • 2歳では寝る前に絵本を読まないと気が済まない子
  • 3歳では読みたい絵本を自分で選んで持ってくる子
  • 4歳では下の子に読み聞かせする子

に成長しました。

下の子に読み聞かせするようになると

  • 上の子は相手を観察して喜ぶように朗読する練習
  • 下の子は毎日絵本を読んでもらう習慣
  • 兄弟で仲良くなる
  • 親が楽(笑)

などのメリットが出てきます。

題材は何でも良いですが、継続して物事を取り組む力を育てましょう。

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子どもの非認知能力を高めるためには、

  • 認め(よく見て育てる)
  • 尊重し(気持ちを理解して育てる)
  • 見守る(子ども自身に生きさせる)

ことだと、私は理解しています。

非認知能力の育て方についてまとめましたので、参考になれば幸いです。

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